突然現れて突然藪に消えた子猫の命も神の命のカタワレ

今日のみ言葉

マタイ25・14-30

感想

 天の国のたとえとして語られる今日のみ言葉は、タレントの語源ともなっているタラントンの話。5タラントンと2タラントン託された人はそれを倍にしたという。1タラントンの人は、失っては困るというので埋めて保存した。1タラントンというのはとてつもなく大きな額だったらしい。旅から戻った王は前の二人を褒めたが、1タラントンの人を厳しくとがめ外の闇に放り出すというむごい仕打ちをした。
 どこに福音があるのか戸惑ってしまう。もっとも、これは当時の指導者たちを念頭に置いての話ということになっている。
 それでも、ナントカ、今日の自分に問われていることは何かと考えたとき、1タラントンの人には同情しながらも、恐れで生きるのは健康的ではない。しかし、カトリック信者は沢山の罪について学びすぎた。そのせいで、恐れの信仰が身についた。人間皆罪人。そんな思想が蔓延した。
 それは、神の命を分けてもらった人間(創世記2・7)を時間と共に、神に忖度しすぎて?、罪人にしてしまったということではないのか。むしろ、時間と共に、「人間は神の命を分けてもらったいい者」というメッセージこそ一貫して伝え続けたらよかったのにと思う。
 ここまで書いてきて一つのことに気がついた。つまり、とてつもない額を預かった人が恐れたのは分かるとしても、その5倍もの額を預かった人のすごさは、恐れではなく、それをフル活用したことだ。
 自分は足りないことに恐れがちだが、「神の命を分けてもらった者」ということは、5タラントンでも買えない命を預かっているということになる。「あ、これはすごい!」そんな自分をフル活用する。これもいい。まだ頭のレベルだが、少し前向きになれた。
草刈り中足下にやって来た子猫

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