イエスが舟に乗り込まれると嵐は静まり、弟子たちホッと一安心

降誕節水曜日 2020/1/8

今日のみ言葉

マルコ6・45-52

感想

ガリラヤ地方の人々にとってガリラヤ湖は命をはぐくむ豊かな漁場。しかし、いったん荒れると豹変するから怖い。当時の舟が復元されたことで、今では、動力船が観光客を運んでる。1997年秋、湖北のカファルナウムから西のティベリアまでを例の舟で渡った時のことだ。出港して間もなく、突然、激しい嵐に見舞われ、船は文字通り木の葉のように波に飲まれ、沈没するのではないかと恐れた。乗客は70名ほどだったが、中には、「聖書の話しが現実になった!」と興奮する人も現れたほどだった。確かに、弟子たちの恐怖を身をもって味わった貴重な体験だった。

私たちの人生でも同様のことは起こる。自分にこだわっているとパニックになったり、見通しが立たなくなったり心が波立つことはまれではない。司祭の頃から、青少年担当司教として話を聞く機会が多かった故浜尾司教様は、「福音の色眼鏡で見る」が信条だった。自分の思い込みではなく、つまり、自分の色眼鏡ではなくイエス様の眼鏡で見る練習が必要ということ。「信仰も練習が必要」というのはボクの口癖。福音の色眼鏡で見る練習。腕を上げたいと思う。
タイの大地に沈む太陽





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