四旬節の心

 四旬節の心

 司祭館横の猫の額ほどの空き地にはツクシが一本顔を見せました。自然界は暦を見なくても季節が分るのですね。気候変動が言われる中で神さまの深い計らいをひっそり生きているツクシに感動しました。 

 ところで、3月といえばさくらの季節。さくらといえばお花見ということになりますが、今年もそれどころではなさそうですね。コロナの終息を祈りながら待ちたいと思います。 

 待つといえば、今年の復活祭は来月17日です。そして、今月2日の灰の水曜日をもって四旬節が始まることになります。約45日間にわたって後復活祭を希望のうちに待つということになります。 

 それまで私たちは、冬枯れの寒々とした自然界が緑をましてみずみずしい景色へと衣替えするように、たとえコロナの早い終息が見えなくても、またもし皆さんの家庭に難問があるとしても神さまへの信頼を失うことなく希望を持って過ごす季節です。 

 全能の神を信じるというのは、皆さん一人一人を父として心に留めて見守って下さることを信じるということです。実感はわかないかもしれませんが、「祈りながら放蕩息子の帰りを待つ父」(ルカ15,11-32)である神さまは「気張れよー」と皆さんに声を掛けながら祈って下さっていることを忘れないようにしましょう。

 こうして過ごすことが四旬節の心と言えるでしょう。(こ)

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