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信者の年末

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  信者の年末   皆さん、先ずはメリークリスマス!  今年も一ヶ月を残すのみとなりましたが、年末をどのようにお過ごしでしょうか。私たち信者にとっては年末と言えば何といってもクリスマスですね。  若い人達にとってクリスマスは楽しいイベントの一つになっていますが、それでもザビエル教会の深夜ミサにはパーテイー帰りの若い人達が沢山立ち寄っていました。もっとも、この数年のコロナ禍でパーティーもままならなくなったのでこの頃のことは分りませんが。   また子どもたちにとってのクリスマスは、正月でお年玉をもらうようにクリスマスプレゼントをもらう日になっているのかも知れません。そして子どもがいる家庭ではクリスマスケーキを食べる日になっているのでしょう。  いずれにしても、日本中の人にとってクリスマスがたった 1日限りの喜びの日として定着していることは、悪いことではないと思いますが、私たち信者にとってはやはり悲しいですね。  そんな中にあって、教会は年が明けた 1月8日(日)までを降誕節として祝います。この日は東方の博士たちが幼子を拝みに来た日なので、主の御降誕が初めて公に知られた日として”主の公現”と言います。教会の暦はこの日をもって白い祭服で祝う降誕節から緑色の年間という季節になります。  このように、今さら言うまでもないことですが、私たち信者にとってクリスマスは 1日限りの楽しいイベントではなく、救い主の誕生を2週間もかけてお祝いする大事な出来事なのです。  世の中が年末商戦に明け暮れるこの季節、皆さんが、心静かにまぐさ桶の幼子イエス様に思いをはせ、 ”めでたしのお祈り”(アベマリア)を捧げながらマリア様と共に過ごす心穏やかな毎日であるよう祈ります。  ではよい年をお迎えください。

またあなたと共に

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  またあなたと共に 郡山 健次郎  このタイトルに唐突な感じがしたと思います。実は、今月からこれまでのミサのお祈りや所作が変わることになりました。 50年前の公会議でラテン語のミサが日本語に変わり、主の祈りやめでたしのお祈りも何度か変わりました。出来るだけ、日本語本来の美しい響きをどうしたらミサやお祈りに反映させることが出来るだろうかと試行錯誤してきたからです。    主の祈りとめでたしは最終版が完成しましたが、ミサのお祈りだけはこの 50年全く変わることが出来ませんでした。例えば、「主は皆さんとともに」という司祭の呼びかけに信徒は「また司祭とともに」と答えていました。しかし、ラテン語の原文を直訳すると信徒の答えは「あなたの霊とともに」となります。これでは日本語として奇異な感じがしますし、第一意味をなしません。    しかし、フィリピンやアメリカなど英語を話す国ではとっくに「あなたの霊とともに」となっています。英語圏の人々には違和感はないようです。    ともあれ、日本では、最終的にタイトルのようになりました。もちろん、このためだけに 50年もかかったわけではありません。司教団がミサのすべての言葉を一語一語検討してバチカンに送り、裁決を仰ぐという作業が延々と続いたのです。しかも、こうした改訂作業が世界中の教会でなされていたわけで、当然長い時間がかかるわけです。    いずれにしても、こうした牛歩の歩みでも、新しいミサの典礼をようやく執り行うことが出来ることをとても嬉しく思っています。    ところで、 11月は死者の月です。先にみまかった天上の教会で憩う皆さんとも新しいミサを通して交わり、一人でも多くの地上の教会の皆さんがこの新しい息吹に触れることが出来るよう祈ります。  

10月はロザリオの月

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  10 月はロザリオの月   7日(金)は「ロザリオの聖母の記念日」となっています。この記念日の由来について書いてみたいと思います。  ロシアによるウクライナ侵略が続いていますが、マリアさまのこの記念日も実は戦争に関係しています。歴史の授業で聞いたこともあると思いますが、 1571年のレパントの海戦のことです。  当時オスマントルコがトルコをはじめ東欧やエジプトにまで領土を広げヨーロッパを伺うまでになりました。ネットで調べてみると、ヨーロッパをイスラム教徒から守るために教皇の呼びかけによって、ベニス、ゼノア、スペインが同盟してギリシャ沖でなされた会戦のこととあります。  10月 7日のことでした。絵を見ると、戦いはまるで運動会の騎馬戦のようで、1日にして決したようです。劣勢が予想される中での勝利は武器の力ではなく、「マリアさまへのお祈りによって勝ったのだ」ということで、当時の教皇ピオ5世がこの日を「ロザリオの聖母の記念日」と定めたそうです。  実際は両軍合わせて 1万2千人あまりの戦死者が出たそうです。それを思うと、大砲に槍や弓といういわゆる武器によって多くの犠牲者を出すことになる戦争の音頭を教皇がとったというのは今日では考えられないことですね。戦争は領土や国民、信仰を守るのに最善の方法ではなかったはずですが、当時としては何の抵抗もなく戦勝記念日として喜ぶことができたのでしょう。  やはり、ウクライナと重なります。話し合いもできない、力と力のぶつかり合いを周りは、「戦争反対」のプラカードを掲げて無言の行進をしながら見守ることしかできない。もどかしいことですが、殺し合うという人間の愚かさの前にあって人は今も昔も祈ることしかできないというのは本当だと思います。  ロザリオの月にあたり、今月はとくにロシアやミャンマーの独裁者たちの回心のために聖母にロザリオのお祈りを沢山捧げましょう。

四旬節の心

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  四旬節の心  司祭館横の猫の額ほどの空き地にはツクシが一本顔を見せました。自然界は暦を見なくても季節が分るのですね。気候変動が言われる中で神さまの深い計らいをひっそり生きているツクシに感動しました。    ところで、 3月といえばさくらの季節。さくらといえばお花見ということになりますが、今年もそれどころではなさそうですね。コロナの終息を祈りながら待ちたいと思います。    待つといえば、今年の復活祭は来月 17日です。そして、今月2日の灰の水曜日をもって四旬節が始まることになります。約45日間にわたって後復活祭を希望のうちに待つということになります。    それまで私たちは、冬枯れの寒々とした自然界が緑をましてみずみずしい景色へと衣替えするように、たとえコロナの早い終息が見えなくても、またもし皆さんの家庭に難問があるとしても神さまへの信頼を失うことなく希望を持って過ごす季節です。    全能の神を信じるというのは、皆さん一人一人を父として心に留めて見守って下さることを信じるということです。実感はわかないかもしれませんが、「祈りながら放蕩息子の帰りを待つ父」 (ルカ15,11-32)である神さまは「気張れよー」と皆さんに声を掛けながら祈って下さっていることを忘れないようにしましょう。  こうして過ごすことが四旬節の心と言えるでしょう。(こ)

マリア様の七つの悲しみを黙想する

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    10月と言えばロザリオの月。今月は聖母の七つの悲しみのロザリオについて紹介したいと思います。先ずマリア様の七つの悲しみを箇条書きで記します。   ①エジプト避難(マタイ2.13)②シメオンの預言(ルカ2.34ー35)③御子を見失う(ルカ2.43-45)④カルワリオに向かう御子と出会う(聖書の記述なし)⑤十字架の元に佇む(ヨハネ19.25)⑥御子の亡骸を抱かれる(聖書の記述なし)⑦御子の葬り(ヨハネ19.42)  ところで、 ④と⑥は聖書に書かれてはいませんが、⑤にあるように十字架の元で御子の最後に立ち会われたことになっているので十字架の道行きを共にされたことが考えられます。そしてその日のうちに埋葬されたので御遺体を抱擁されたことも十分考えられます。あのミケランジェロのピエタはあまりにも有名ですね。  韓国ではそのための特別のロザリオも制作されていて、通常のロザリオと同じほどに親しまれています。手元のロザリオで唱えることも出来ます。ロザリオでなくても、こうした聖母の七つの悲しみを黙想するだけでも大変有意義です。    各神秘ごとに少し黙想したら次のお祈りを繰り返します。「聖母よ、あなたの愛と悲しみの神秘に与らせて下さい。」  マリア様のつらい体験を回想することで心を強くしてもらえます。強く生き抜かれた聖母にあやかる月となるよう祈ります。 *ロザリオが欲しい方は無料提供します。あと数個残っています。

毎日のミサをFacebookライブ配信。Ken's Pageで追いかけ配信しています

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  ※2020年3月31日から毎朝のミサを フェイスブックでライブ配信 しています。 郡山健次郎のfacebook ⇒  https://www.facebook.com/kkoriyama 【facebookユーザーでない皆さんのために】 facebookでライブ配信した動画を下記URLで追いかけ配信しています。ご利用ください。 24時間司教(Ken's Page) ⇒ https://sdemo.net/misa ※2020年3月31日から毎朝のミサを フェイスブックでライブ配信 することになったため、このページの更新がしばらく滞っています。 フェイスブックユーザーではない皆さまにはご不便をおかけして、申し訳ありません。 可能な限りだれでも閲覧可能な YouTube にも動画をアップしたいと計画していますので、引き続きよろしくお願いします。 (2021年7月10日追記・書き換え)

信仰の質を高めるコツ----大文字の私と小文字の私を使い分ける

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【復活節第5金曜日】 ヨハネ15・12-17  「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人が何をしているか知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命したのである。互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である。」 福音朗読と説教 お知らせ ※3月31日から毎朝のミサを フェイスブックでライブ配信 することになったため、このページの更新がしばらく滞っています。フェイスブックユーザーではない皆さまにはご不便をおかけして、申し訳ありません。 可能な限りだれでも閲覧可能な YouTube にも動画をアップしたいと計画していますので、引き続きよろしくお願いします。 郡山健次郎のfacebook ⇒  https://www.facebook.com/kkoriyama